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think big start small

経済学者を目指す大学院と証券アナリストのわらじをはくひと

金融政策の効果

金融政策の効果と言ってしまえば、簡単そうで難しい。

一般に、利下げや今おこなっているイールドカーブをコントロールを目指す量的質的金融緩和は、資産家にとっては貯金の利子の減少につながるものの、株高の影響を受ける。

いまバブルの様相を呈しているが、これは日銀によるETFの買い入れ効果と年金資金のポートフォリオ見直しによるものだろう。

 

一方で、負債をもつ企業にとっては、ありがたい恩恵になる。ソフトバンクでさえ、非常に低利子で市場から調達し、メインバンクから兆円単位で借りている。

 

http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/16j034.pdf

量的緩和政策はその効果を慎重に判断しつつできる限り抑制的で あるべきで、政府による規制緩和などの構造改革によって生産性を向上させることこそが重 要になるとの結論が導かれる。 

 と結論しているディスカッションペーパーがある。

後段には異論はないだろう。問題は、前段である。私は、量的質的金融緩和は支持する立場でもないし、自由の身だから言える。

個人的には、”抑制的”という微妙なニュアンスに今の難しさがあると考える。

純粋な量的緩和部分については効果が限定的 である 

 と見解を表明しておられる。これこそ真髄だと思う。

現代の標準的な動学的マク ロ経済学の理論ではゼロ金利状態では、純粋なマネタリーベースの増大は効果を持たない とされるものの市場参加者の「期待」に働きかける効果を持つ余地を指摘し 

 期待に働きかけるやり方であるが、それはいいとして、理論的に効果が持たないものを続けられるのだろうか。

いや、期待を続けるために、国債ETFの購入を続けること。それしかないのが事実だ。