量的緩和政策の出口戦略
日銀が大規模に行なっているマイナス金利つき質的量的金融緩和政策。これはいずれバブルをもたらすだろう。
すでに量的緩和バブルになっているとの見方もあるくらいだ。
よく撤退のほうが難しいと言われる。
そもそも、日銀は市中にある大量の国債を買い入れることからスタートした。これもバズーカ砲を打つたびに増額され、金利は抑圧的になったものの、そろそろ2年程度で市場で出回っている国債は尽きる可能性がある。もっともすべてがなくなるわけではないが、担保付き取引である程度の国債を保有しなければならないからだ。
これらは買い入れによって、下落は最小限に抑えることができ、結果として価格が上昇し大きな効果があったといえる。ただ、これを撤退するにはマーケットインパクトがありすぎるし、なにより個別銘柄の保有割合が極めて高いものも存在する。
当然、株主であれば合併や役員の選出といった議決権行使をする必要があるが、信託銀行に一任している。もし合併があればどう対応するのであろうか。
明確な政策目標を掲げてほしいものである。