デフレと人々の物価期待も低迷
大本営発表の物価動向は上昇基調にあるようだが、確実に物価は低迷している。
その原因は、低迷の原因は原油価格だそうだが、期待成長率の低迷からくる賃金の実質的低下にあると思う。
年金受給者にとってもデフレは生活しやすい。いくらマクロ経済スライドが発動されたとはいえ、デフレ下では発動が見送られるためだ。
そして、人々もデフレを期待している。なぜならスタグフレーションの恐れが高まっているためだ。そのため、いくらインフレ圧力を高めたところで、物価が上昇するだけで、昨今のフリーライターの年収が1文字1円以下などとコピペしか生き残る可能性しかないことを見れば明らかなように。
今後、年金はさらなる抑制が続くという。しかし、現役世代の年収が低迷しているなか、保険料収入は増えない。その結果、さらなるマクロ経済スライドに加え、賃金の引き下げに応じた実質的な目減りを起こすしかない 。
法案に盛り込まれた新ルールでは、これまで賃金が下がっても物価が上がれば年金が据え置かれていたシステムを変え、新たに賃金の下げ幅に連動して支給額も下げる。