国際会計基準であるIFRSでの不思議なお話。
債務評価益という概念がある。
公平価値と呼ばれる時価評価をして、企業の実態を把握しようとするものである。そこで、資産だけでなく負債も時価評価しようではないかと考えたわけである。
日本の証券会社だけでなく、海外の金融機関もまた、リーマンショックのときに計上したことで話題になった。
自らの信用リスクが高まると、自社の債券の金利が上昇し、債券の価値が下落する。これを評価益とみなし、利益として計上したのだ。
ちょっと古くなるし、引用は難しいのでリンクのみ残しておこう。
www.pwc.com
なんせ、自分の発行した債券を買い戻して利益が発生したのなら、まだ納得できるが、評価益まで利益計上するってどうなのよと思う。