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経済学者を目指す大学院と証券アナリストのわらじをはくひと

投信ってどうよ ドルコスト平均法と毎月分配型投信とインサイダー

ドルコスト平均法という投資方法がある。

毎月一定額を投資し、株価が高いときは少ない株数を、株価が安いときは多い株数を買うことができる。平均値をとれるので、投資タイミングを考える必要がない。

平均して、安く買えるという主張には反対である。

また、証券会社や直販投信が、毎月一定額を購入するサービスをしているが、これは販売手数料が自動的に得られること、また毎月、投信残高が増え、信託報酬が増えることがあると思う。

あまり、おすすめはしない。

 

あと、大人気を誇る投信で、毎月分配型投信がある。通常年1回の配当が投信では主流だったが、毎月分配のファンドで日本最大級だったグロソブのおかげで、一気に人気になった。

毎月分配されるのは利益だけではない。元本の払い戻しにすぎないこともよくあるので、注意が必要だと思います。

また、投資効率も悪い。せっかく利益が出ても再投資ができず、仮に再投資したとしても、利益に課税されるため、投資効率は落ちる。またファンド内での売買手数料もかかるので、投資家の利益になっているかは疑問である。

最近は、通貨選択型投信やオプションを組み合わせた4階建てなる投信まで出ている。こんなハイリスクなものを売るほうも買うほうもわかっていないと思われる。規制をしくべきだと思う。

よって、おすすめしない。

 

最近、郵政上場の際に、郵政の3社の株のみで運用する投信ができた。

これは、親子上場という極めて日本独自の不思議な慣行で上場した国策IPOであった。

しかも、インサイダー取引規制に当たる投信なので、郵便局にお勤めの方は気を付けるべきである。インサイダー規制にひかかる投信は珍しいが、メガネの三城ファンドやかつてあったすかいらーくファンドがある。どちらも従業員の持株会の代替商品と思われる。

よって、これらもおすすめしない。