think big start small

経済学者を目指す大学院と証券アナリストのわらじをはくひと

ETNとETF

上場投信の中で、ETNとETFとよく似ているが、違うものがある。

個人的には、発行体の信用リスクがないETFをオススメするが、ETNにも利点がある。ダブルブルベアなど多彩な商品が作れるという点である。

 

www.k-zone.co.jp

 

中でも特筆すべきは、

 実際に、2008年9月にリーマン・ブラザーズが破たんした際には、同社のOpta Lehman Brothers Commodity Index Pure Beta Total Return (RAW)、Opta Lehman Brothers Commodity Index Pure Beta Agriculture Total Return (EOH)、Opta S&P Listed Private Equity Index Net Return (PPE)の3つのETNが上場廃止になり、リーマン・ブラザーズのETNの価値は紙切れ同然となりました。

 

連動は保証されているが、裏付け資産は存在しない発行金融機関が指数へ連動した価格を保証してはいるものの、ETNは裏付け資産を有していません。したがって、ETNが上場廃止になった場合に、裏付け資産を清算して投資家に元本の一部が返済されるような仕組みは存在していません。 

 

ETNの最大の欠点というか、生まれた時からの宿命というべきか。

裏付け資産を持っていないというのは、私は長期投資には向いていないと思う。