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経済学者を目指す大学院と証券アナリストのわらじをはくひと

資産運用会社はだれのためにあるのか

興味深い論文を見つけた。証券会社の子会社であるアセットマネジメント会社の経営である。

 

http://shougakuren.jp/mwbhpwp/wp-content/uploads/eb8b8e7279ba3b4cee2bda009830b25b1.pdf

 

例えば,資産 運用会社が投資対象として親会社に投資している場合,中立的な投資判断・議決 権行使がなされなくなる可能性がある。他にも,親会社である金融機関が,投資先企業の債権者としての立場から,子会社である資産運用会社が行う企業価値 の向上に結び付く提案に対し,債務返済リスクを高めるものとして提案内容の 見直しを資産運用会社に迫る可能性もある。 

 

これは本当に金融庁に監督してもらいたい。

とあるファンドを組成したときに、女性活躍を推進している会社に投資するというコンセプトを掲げたら、運用会社の親会社の役員が複数女性だったのである。

もちろん投資対象である。

こんな投資対象に、議決権行使して株主総会が混乱する事態は避けたい。なのに、敵対的買収などを予防する事案や、1億を超える役員報酬の事案に否決票は出せなかった。

 

今でも悔しい思いがある。