東証REIT指数から考えるインデックスファンドのデメリット
先日、東証REIT指数の算出方法が変更された。
東証REIT指数の算出方法変更とその影響/アイビー総研 関 大介 - JAPAN-REIT.COM
「時価総額加重平均」から「浮動株時価総額加重平均」へと変更となります。
東証が算出している他の指数であるTOPIX等と同様に東証REIT指数も固定株を控除して算出するというものです。
これは、実態を反映したもので、理解できる。ただ日銀がもっているREITは浮動株になるというこれはちょっと理解しがたい。
REIT指数に組み入れが減る銘柄が大幅に下落しているのは、弊害のひとつだといえる。
ファイナンス大学院の方の論文がある。
https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/44966/1/ShogakuKenkyu_2015_03_Hanyu.pdf
各不動産用途別のインデックス間の分析結果として、収益性においてリスク・リターン ともにインデックス間に差異がないことが確認された。また、運用資産の同じ投資法人間 の収益性において、リスクに差異はあるが、リターンに差異がないことが確認された。こ れは、投資家が運用不動産の種類にとらわれず投資判断を行っていることを意味する。ま た、運用資産の種類が同じ投資法人の収益性比較の結果から、投資家側で分散投資が充分 に行われている状態であることが推測される。市場が成熟している状態であるといえる
という。非効率な市場を促しているインデックスファンドも考えられるのではないか