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経済学者を目指す大学院と証券アナリストのわらじをはくひと

指し値オペ

TFP(全要素生産性)の話を考えていたのだが、日銀が指値オペを実施したので、その感想。

www.nikkei.com

そもそもであるが、日銀のいわゆるイールドカーブコントロールを導入した際、

今回の枠組みの変更に伴って、イールドカーブが概ね現状程度の水準から大きく変動すること を防止するため、金利が上昇した場合などには、例えば 10 年金利、20 年金利を対象とした指値 オペを実施する用意がある。 

と書かれていた。 

このオペレーションが議論になったのかわからないが、指値オペを比較的短期金利で行なうとは思ってもいなかった。もちろん文言も注意深く書かれており、「例えば」と書かれている。提示した10年物、20年物だけではないことが示唆されている。

 

これは見逃していた、正直なところ。

無制限に買い入れをしても日銀は大丈夫なのだろうか。かといって、買い入れないと肝であるイールドカーブが上昇してしまう懸念がある。

でも、日経新聞の報道によれば、

 日銀がオペで指定したレートは、足元の利回りよりも高く、したがって価格も割安な水準。 

 とある。今すぐ買い入れる必要はなく、考え抜かれたものなのだろう。