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経済学者を目指す大学院と証券アナリストのわらじをはくひと

マイナンバー

マイナンバーといえば、国民一人一人に割り振られたのであるが、実は法人用のマイナンバーがある。 検索でき、しかも公開されている。 http://www.houjin-bangou.nta.go.jp/ 例えばペーパーカンパニーや宗教法人まであらゆる法人格をもつものが検索できる。 …

失火責任法

新潟で大火があった。この時、多くの家屋が巻き添えになり、燃えてしまった。もし、この飲食店の出火元が賠償責任を負うとなると大変な借金になる。 日本では、いわゆる失火責任法というものがあり、 民法第七百九条ノ規定ハ失火ノ場合ニハ之ヲ適用セス但シ…

ROEを上げる方法

ROEとはそもそも株主資本からどれだけのリターンを得られたか、である。 そこで、レバレッジをかければROEを上げることになる。 記憶に残っているのは、ヤマダ電機の件である。 www.huffingtonpost.jp 借金して、そのお金で自社株買いをするという毒薬である…

お化粧買い

投資信託やファンドのパフォーマンスを上げるために、末日に注文出しておくという慣例があった。 評価益が増えるので、ファンド成績が良いように見える。 さすがにこれはやりすぎだろうといわれていたが、今もなお、疑念は消えない。 残念だ。

物価連動国債

物価連動国債なるものがある。インフレ率に応じて元本が増える。しかも現在発行されている国債では、元本保証まであるので、デフレにおいてもマイナス金利にはならない。 ここで興味深い論文がある。 http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/…

ADR

今回はADR、米国預託証券について。 DRだけだとアメリカに限定されないが、一般的な指標となるのはADRである。 この証券は、預託証券なので、本来株券を流通させるところ、信託銀行などに預かってもらい、その証書を流通させている。 日本株も勝手に流通して…

情報の非対称性を学びたい方

情報の非対称性について抜群の資料がある。 https://dac91154-a-62cb3a1a-s-sites.googlegroups.com/site/hideshiitoh/files/ctintro.pdf?attachauth=ANoY7crFKSmtRdSJGPtVpA9MyZ9T9SvgpvqyGtFgM9RIFepp6u2a1magXS_zKBEG54g749J3Qmbdl7CwgtP0MQ6veuKquHAKpvI…

エジプトの通貨暴落

このような記事が報道されていた。 www.nikkei.com 兌換紙幣ならともかく、現代では兌換紙幣ではないので、ただの紙切れに中央銀行の信用力で成り立っている。そのため、変動相場制で他国通貨との交換をすることが一般的に行われている。ある意味、事実上の…

そもそも銀行のビジネスモデルは可能なのか

金融庁レポートを読んでいたら、こんな一節があった。 http://www.fsa.go.jp/news/28/20160915-4/02.pdf#search=%27%E9%87%91%E8%9E%8D%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%27 金利低下が継続する中、短期で調達し、中長期の貸出・証券運用を行うビジネス…

要人発言

要人の発言がしばしば相場を動かすことがある。 昨日、日銀総裁が発言したのには正直驚いた。 www.nikkei.com 最近の為替水準については「円安というよりもドル高の状況だ。驚くような水準とは思っていない」と語った。「今年2月時点に戻っただけ」とも指摘…

一目均衡表

日本で作られたチャートがある。一目均衡表である。 この指標は、過去の株価の動きを基にして将来の値動きの強さを表そうとした。 特にユニークな概念に、雲というものがある。 トレンドラインでいう上限になったり、下限になったり、はたまた雲を抜けると強…

eMAXIS最適化バランスシリーズ

あまり投信の個別銘柄についてコメントはしたくないが、リスクという目標を出して運用する珍しい投信があったのでメモをしておく。 money-knowhow.com 素朴に思う疑問は、なぜセクターごとの投資対象が違うのに信託報酬が同じなのか。そこはつっかえるが、バ…

マーケティングと選挙

こんな報道があった。 digital.asahi.com 低投票率のなか、一定の投票数を確保するにはと考えたかどうかはわからないが、ワンイシューを掲げることはわかりやすい。 NHKの受信料の意義は個人的にはもう廃止すべき事案であるとは思うが、放送法の規制がある。…

投資信託の論文

情報の非対称性を示した論文がある。 実証ファイナンスの視点からみた 投資信託市場を巡る論点整理 http://www.fsa.go.jp/frtc/kenkyu/20090722/11.pdf 販売会社が取り扱いファンドを 選定する際に、投資家利益を省みず、自らの利益を優先させている可能性に…

サブプライムローン問題

リーマンショックの引き金になった、サブプライムローン問題。 わかりやすく日銀が紹介していたので、ご紹介。 https://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/data/fsr08b.pdf 米国サブプライム住宅ローン問題をきっかけに、景気変動等によって金融機関行動が変化…

資格をとって思うこと

どうでもいい資格はいくつか持っているが、証券アナリストは一番お金のかかった資格である。 資格取得にかかる費用を考えると、運用に携わってもそんなに意味のある資格と思わなかった。 ちなみに、証券アナリストを持っていないファンドマネージャーもまあ…

不動産価格の情報の非対称性

新築物件でも怪しいのに、中古物件の価格は非常に怪しいものがある。土地なら、抵当権設定などがなければ、それなりに推定できるが、建物の価値は著しく低下していくものであるし、計算が難しい。 売り手と買い手の情報の非対称性がこれほど大きいことはすご…

リボ払いの恐怖

リボ払いというクレジットカードの返済方法がある。 残高スライド方式と定額方式があり、どちらも高額の利子がかかることで有名だ。 支払い方式が違うと、毎月の返済額が増えるか、返済回数が増えるかの違いである。 参照 リボ払いの特徴と利用上の注意 | ク…

自分を変えるためにやるべき3つのこと

www.nikkei.com こんな日経の記事が載っている。しかも閲覧1位である。 「自分を変えることは可能だ」と信じている一方で、「自分一人の力で、自分を変えるのは難しい」という信念も持っています。自分を変えることは、いわば「ソーシャルプロジェクト」。味…

LCCに乗ってみる

格安航空会社の航空券が手に入ったので、学会も兼ねて行ってみることにした。 高速バスよりも安いのには驚く。今だと青春18きっぷもあるが、普通電車のみなので、遅すぎる。 ところで、こんなLCCの論文を見かけた。 http://library.jsce.or.jp/jsce/ope…

GDPのかさ上げ

GDPの算出方法が変更になるという。 安倍政権の掲げる600兆円というGDPに一歩前進なのかもしれないいが、本当に国際基準に合わせる意味はあるのだろうか。 www.nikkei.com なんといっても、新興国のGDPは電力消費量だろうし、先進国だったら、段ボ…

にわかに信じがたい投信の話

ロボットで運用される投信が流行ったことがある。 それがアクティブファンドでトップの成績をおさめたというのである。 diamond.jp ドローダウン(下落幅)を小さくすること を目標としているらしい。 運用会社のファンドマネージャーもトレーディングもいら…

ソフトバンクよ、MBOをお願いします。

ソフトバンク、次から次へと借金を繰り返し、みずほからも1兆円をすぐ買い入れをしたという。 www.nikkei.com こういう案件こそシンジケートローンでリスクを分散すべきである。 このような大胆な買収には公開会社だと説明責任にはきわめて重い。 もっと自由…

年金保険料は納めよう、無理なら申請免除を。

国会で、年金未納が議論されたときの話だ。 www.nikkei.com 所得が高い人が払っていないという疑念は消えない。が、実際は厳しい現実だ。 国民年金の保険料を滞納している人のうち9割以上が、所得が低いため申請すれば支払いの一部もしくは全額を免除される…

朝鮮総督府特別会計

財務省のホームページで決算状況を調べていたら、こんなものが出てきたのでご紹介。 戦争になり当面の間、決算が延期されていたのだ。 昭和19年度朝鮮総督府特別会計等歳入歳出決算 及び昭和20年度朝鮮総督府特別会計等歳入歳出 決算 http://www.mof.go.jp/b…

桃太郎電鉄、略して桃鉄

私は桃鉄の大ファンだ。なぜ桃鉄は順調にお金持ちになれるのかふと疑問に思った。 気づいた、常に物価が上昇するインフレだからだ。 毎年莫大なキャッシュフローを生み出し、このキャッシュを次の投資物件につぎ込む。この好循環こそアベノミクスの見本であ…

天候デリバティブ

かつてアクチュアリーを目指していたこともあって、多少統計やら数理やらを触った。 その中でも惹かれたのが天候デリバティブである。 多彩な気象条件を保険料として算出し、例えば、旅行のときに雨であれば、ホテルに対して保険金を支払い、キャンセル分の…

量的緩和政策の出口戦略

日銀が大規模に行なっているマイナス金利つき質的量的金融緩和政策。これはいずれバブルをもたらすだろう。 すでに量的緩和バブルになっているとの見方もあるくらいだ。 よく撤退のほうが難しいと言われる。 そもそも、日銀は市中にある大量の国債を買い入れ…

わが国の年金制度の変遷とその原理

わが国の年金制度の変遷とその原理 がわかりやすく書いてある論文を見つけた。 http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/06j012.pdf RIETI モデルの詳細は不明なるも有効性のある文献だと思う。ご紹介まで。

デフレと人々の物価期待も低迷

大本営発表の物価動向は上昇基調にあるようだが、確実に物価は低迷している。 その原因は、低迷の原因は原油価格だそうだが、期待成長率の低迷からくる賃金の実質的低下にあると思う。 年金受給者にとってもデフレは生活しやすい。いくらマクロ経済スライド…