think big start small

経済学者を目指す大学院と証券アナリストのわらじをはくひと

IFRS

国際会計基準であるIFRSでの不思議なお話。 債務評価益という概念がある。 公平価値と呼ばれる時価評価をして、企業の実態を把握しようとするものである。そこで、資産だけでなく負債も時価評価しようではないかと考えたわけである。 日本の証券会社だけでな…

キャッシュフローの変換と毎月分配型投信と永久債

多かれ少なかれ、投資をするということは、現在のキャッシュを将来のキャッシュインフローに変える手続きのことである。 現実的に、現在のところ、公的年金の終身か、40年国債を買うか、つぶれるかもしれない永久債くらいしか投資先としては考えにくい。実際…

帰属家賃

GDPの主要な項目に帰属家賃というものがある。それについて考えたい。 GDPの1割ほどを占め、50兆円ほどあるとされる。帰属するものは、ほかに有名な例として、農家の自家消費分がある。一種の機会費用である。 家を買う際、住宅メーカーが生み出した家、…

フリー化する

学生としては、有難い話だが、ネットで何でも得ることができる。知識もあるし、文献検索も、スケジュール管理も。暇つぶしもできる。 英語もそうだ。翻訳はまだ実用の域を出ていないものの、(逆に言えば、まだ少しの間は通訳という仕事はあると思うが、英語…

small world

世界中誰だってと夢の国で騒いでいるが、世の中本当に狭いと感じた。 small world理論とは、実際アメリカで手紙を手渡しで渡したところ、平均して6、7人目の人にして会えたという話である。 スモール・ワールド現象(スモールワールドげんしょう、small worl…

地震保険

この間も大きな地震があったので、地震保険について考えたい。 地震保険とは、地震によって起こった家の倒壊に対して、一定の当面の生活資金として支払われるものである。 火災保険を加入していることを前提として、一定の保険料(どこの保険会社から加入し…

国民年金を保険数理から考える

保険数理からみると不可解な国民年金。 決して不安を煽るわけではないが、通常、民間の保険では性別によって保険料が違うのに、平等なのである。 しかも、所得に応じて減免措置があり、終身の老齢基礎年金に加え、遺族年金や障害年金、一定の要件で死亡一時…

規制と市場のゆがみ

市場原理に任せると失敗することがある。これを市場の失敗という。ところが、政府の失敗も多くある。 その一つが、窓税である。これは、ヨーロッパで、建物を作る際に、窓を作るほど税金がかかった。そのため、窓をふさぐ、つまり居住スペースの悪化をもたら…

科学と宗教の違いと営業と詐欺の間

科学と宗教の違いについて、カールポパーは、反証可能性があるかどうかだと主張した。 つまり、こういうことだ。例えば神は存在するのかという主張があったとしよう。これは人々の心の中にあるとしても、他の人から見れば、否定できないし、確認のしようがな…

囚人のジレンマ

ふるさと納税が最たるものであろう。 お互いに税収減になるのはわかりながらも、参入せざるを得ない。これを囚人のジレンマという。 地方創生というか地方の産品が消費され、一般消費者に認知され、さらなる農産品の普及につながるというのなら話は違うが。…

永久劣後債

生命保険会社が相次いで永久劣後債や劣後ローン、長期社債を発行している。 www.nikkei.com 永久劣後債という回りくどいもの使わずに、合併効果をみるなら、文字通り合併すればいいのに。日生と。 この永久劣後債を日生が被るなら、資本の空洞という利益相反…

株価の推移

株価の動き方をもとに売買する方法がある。テクニカル分析である。 トレンドフォローがもっともわかりやすい例であるが、勢いに乗るのである。 ところが、抵抗線と呼ばれたり、一目均衡表の雲と呼ばれたりする市場のなんというか暗黙のうちの数字がある。 そ…

指し値オペ

TFP(全要素生産性)の話を考えていたのだが、日銀が指値オペを実施したので、その感想。 www.nikkei.com そもそもであるが、日銀のいわゆるイールドカーブコントロールを導入した際、 今回の枠組みの変更に伴って、イールドカーブが概ね現状程度の水準から…

EB債を会社の負債から考える

EB債とは、先にも触れたが、他社株転換付き社債である。 最初は自社の社債であるから、高利回りの利子を支払う必要がある。つまり、負債であろう。ただ、問題は、権利行使価格をタッチし、他社株転換された時である。 自社株ではないので、資本に組み入れる…

1990年代後半の銀行への公的資金注入

日本では、長銀や北海道拓殖銀行、山一証券の破たんなど相次いで金融システムの混乱が生じた。 そこで、公的資金を投入し、資本増強をはかることになった。 その当時のことについて、興味深い文献があった。 景気判断・政策分析ディスカッション・ペーパー 1…

負債と資本の境界

転換社債と言われた金融商品がある。 社債として発行し、株価によって株に転換できる制度。金融の世界では、コールつき社債になるのであろうか。 負債が、純資産の部に移転し、資本増強につながる。資本コストとしては、ほぼゼロ金利で発行でき、返済の必要…

GoogleのCM

GoogleがテレビでCMしているなんか違和感を感じるのだ。検索のやり方を教えているのだ。 そもそもGoogleはネットの会社だ。テレビとは競合関係にあるのではないか。テレビも広告費が集まらなくなるなかで、Googleの広告は貴重だ。でも将来的にネットへ需要が…

ゆうちょ銀行の限度額

ゆうちょ銀行の限度額が増えて1300万円まで預けられるようだ。知らなかった。 マイナス金利で預金が増えてもうれしくないと思うのですがねー やばいネタがなくなってきた

ワーキングホリデーとか論文

友人がワーホリにいくらしい。治安が心配ではあるが、笑顔で送り出したい。 いろいろ準備があるようであるが、やはり気になるのは為替レート。 不思議なくらい敏感なひとなのだ。海外の運用会社で働けるなら、ワーホリも高いお金払うだけあるのかもしれない…

ボラティリティ

ボラティリティが高い相場は怖い。オプション持ってるひとなんか毎日波乱な運用成績だろう。 世論調査の外れが襲った今回の大統領選挙。急激に下げたものの、翌日は、新大統領の政策期待から買われたと解説している方が多いが、、真実はわからない。 世論調…

最小分散ポートフォリオを再現するETF

最小分散ポートフォリオを再現するETFが1年ほど前に登場した。ポートフォリオ理論は、証券アナリストをお持ちの方ならだれでも通った理論であろう。 このETF、流動性がないのだ。これが活発に売買されて売買コストが削減されれば、投資の対象にできるのだが。…

ETFの配当

投資信託は普通、上場していないが、上場している投信を、ETFと呼ぶ。不動産ならREITである。 ETFの運営に私は不信感をもっている。信託報酬は安いと思われているが、実質的な信託報酬はより高いと思われる。監査報酬や商標使用料である。 監査報酬には明る…

株主優待

日本的経営のひとつに、個人向けに自社商品をあげている、株主優待がある。 株価の変動リスクを背負ってまで、株を優待目的で持つべきとは決して思わないが、それでも、株が権利落ちの前の日に上がることを見ると、そう考える個人も多いようだ。もちろん配当…

EB債と仕組預金

最近、ネット証券で、EBが売られている。他社株転換される恐れのある債券だ。これを債券というのか怪しいが、一応、一定の条件をクリアすれば高利回りなので、債券というわけか。 コールの売りをしているわけなので、リスクは無限大なのに、利回りは固定。こ…

とある社債を売った

とある社債を売却した。そしたら、ギリギリ元本を上回る価格を提示された。うまいこと証券会社はやるなーと思った次第。 社債って要するに、お金を貸すのであるが、株式市場ほど流動性がなく、ほぼ言い値で売らざるを得ない。 私も電力会社の社債を東日本大…

ソフトバンクの社債

年3%でしかも最長25年の社債。こんなの売れるのかと思ったら、何千億円も売れたらしい。 今のところ、低金利は続くと見られるし、ソフトバンクの経営はよくわからないけど、3%ももらえるのかーと飛びついたのかと想像する。 でも、この社債、リスクはす…

偶発転換社債(CoCo債)と期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)

最近、銀行の資本が気になっている。かつて持ち合い株とかで資本の空洞化が問題になった。 今は、リスクの高い社債を発行して、資本と見なされるケースが多いようだ。 ドイツ銀行 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-02-11/O2DI1W6TTDS201 日本…

サブプライムローンの再来?

米サブプライム自動車ローン急増-当局が警鐘 - WSJ こんな記事を見つけた↑ 住宅ローンは大問題になったが、自動車ローンも怪しいと思う。 これが債券になって、世界中の投資家が買っていたら、、、、 しかも、もう少しで低金利は米国では終わりだ。金利が上…

投信ってどうよその2 比較対象と信託財産留保額とFoFs

日本株の比較対象(ベンチマーク)として、TOPIXがある。 ただ、投信のベンチマークとしては、TOPIXの単純な指数ではなく、配当込のすべきである。理由は簡単。投信もTOPIXも配当を得ているから、単純なTOPIXをベンチマークとすると、配当の分だけ良い成績に…

投信ってどうよ ドルコスト平均法と毎月分配型投信とインサイダー

ドルコスト平均法という投資方法がある。 毎月一定額を投資し、株価が高いときは少ない株数を、株価が安いときは多い株数を買うことができる。平均値をとれるので、投資タイミングを考える必要がない。 平均して、安く買えるという主張には反対である。 また…

株式会社になった? 生命保険会社はどうあるべきか

生命保険会社といえば、相互会社といって、保険契約者がお金を出し合い、設立された。日本で第一号が第一生命である。 保険は明治時代に西洋からもたらされ、リスクを負う人として、危険請負人などと呼ばれた。そして、統計学の発展に伴い、アクチュアリーと…

配当が1.25倍ももらえる! 伊藤園の優先株式

伊藤園は一昔前(2007年)から日本で優先株式を上場企業としては初めて上場させた企業です。ただ、発行したときに、株価が急落したため、第2弾の予定だったソフトバンクは、優先株式の発行を諦めた経緯があります。 なお、伊藤園については、近年、おーいお…

国家がしているFX? 外国為替資金特別会計

興味深い資料をネット上に見つけたので、ご紹介します。外為特会と呼ばれる、外国為替資金特別会計のことである。 外国為替資金特別会計剰余金の発生と一般会計繰入 http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/h26pdf/2014129…

常識を疑う確かな力

東京大学の学長が入学式で話されたことをご紹介します。 詳しくは↓ 平成19年度入学式(学部)総長式辞 | 東京大学 私が皆さんに贈るメッセージは、「常識を疑う確かな力」を養ってほしいということです。 常識とは、このように考えこのように振舞うのが当然…

国の財務諸表

国の財務諸表が気になって検索してみたけど、思う記事がない。 国をはじめ、地方公共団体は、1年間の予算は組むものの、中長期的な財政維持、財政再建を考えることはあまりないのだろうか。 ここで、国のバランスシートを考えたい。負債は、代表的な例が、国…

政治家はだれのために行動するのだろうか

一旦、書いた原稿が消えてしまった。思い出して書きたい。 政治家の多くは、国民国家、県民市民のために、「力を尽くします、清き一票を」と選挙演説をしている。彼らの発言を、国民は重く受け止める傾向があり、一貫性が重視される。 しかし、彼らは、政治…

経済学者を目指すブログ

私の最大のテーマは、「会社はだれのためにあるべきか」である。 その考えたアイディアがあれば書きたいが、ただ読書の感想にしかならないかもしれない。 このテーマは大学生時代や社会人になってからも、会社の姿勢に疑問を抱き、考えていたことである。こ…